前回、人間は大脳新皮質(だいのうしんひしつ)と言う部分が
発達したおかげで時間と空間という概念を持ち、
それが疲労やストレスにもなるというお話でした。
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では、どうしてストレスになるのでしょう?
■時間と空間という概念がストレスを生む
時間という概念を持つことで、
意識は過去と未来を行ったり来たりしながら
今だけを生きていません。
空間という概念も同様です。
現在この空間にいない人の存在を
記憶によって思い描くことができます。
そしてそれにより、影響されたりします。
考えてみてください。
家でくつろいでいる時、イヤな上司を
思い出します。
イラッとして、身体がこわばるのが分かりますか?
では、とってもかっこいい人に出会って
ときめいたことを思い出してみてください。
なんかウキウキしてきますよね。
これが空間の概念がもたらす影響です。
これを人間の自我といい、この自我こそが、
精神や魂の疲れやストレスの原因だとされています。
この疲労の原因から一瞬離れて、
「今この瞬間」に自分自身に意識を向けるのが
アーユルヴェーダのすすめるヨガや瞑想、呼吸法なのです。
■自分自身に意識を向け、自分と向き合うために
ゆっくりと呼吸をすることで、
口、鼻、身体全体に意識を持っていきます。
あなたもわたしも呼吸なしでは
生きていけません。
呼吸は、まさに「今ここに生きている」証なのです。
過去にも未来にも行かず、自分の肉体を感じ
呼吸の音を客観的に観察します。
ただ、それだけに意識を向けます。
1日の中で、無意識に行っている呼吸を意識的に行うことで、
時間や空間と言った概念から解放されます。
そして、今この瞬間、自分自身と向き合うことになります。
「今」だけを生きる、
「今」だけに生きる、
健康のために時間を取ってヨガをする、
身体だけではなく、疲れてしまった精神や
魂をケアするのにもとてもオススメです。