■やっていますか?「心のデトックス」
ここ数年、「泣ける」というキャッチフレーズを頻繁に目にしませんか?
映画やドラマ、小説を人から薦められるとき、
「これすごくいいよ。泣けるよー!!」
と言われると、その作品に興味をひかれたりします。
実は、「泣くこと」は、
自分の心と身体の健康管理にも大きな効果をもたらしますので、
定期的に泣くことをおすすめします。
■「泣くこと」は、疲れた心と体を癒してくれる特効薬です。
「最近、うまくいかないことが多い」
「最近、なんだか心がスッキリしない」
そんな風に思ったときは、
試しに思いきり泣いてみてください。
感情が高まるにつれて、呼吸が深くなり、血行がよくなり、
体が温かくなってくるのがわかります。
そして、ひとしきり泣いた後は、びっくりするくらいに、
身も心もスッキリ爽快な気持ちになって、
それまで心の片隅で渦を巻いていたモヤモヤがとれ、
晴れ晴れとした気分になっているはずです。
■泣くことは悪いこと?
人が悲しい時に流れた涙には、
精神を抑えるときに発生した有害物質が含まれている、
と言う専門家もいます。
そう、泣くことは、心と身体のデトックスなのです。
なかには「泣くことはよくないこと」と思っている人がいるかもしれませんが、
感情に良い悪いは存在しません。
それなのに、
泣いたり怒ったりすることはよくない感情、
笑ったり喜んだりすることはよい感情。
そんな風に思い込んで、
悪いと思う感情を抑制し、
よいと思う感情を無理に引っぱり出そうとする。
こんなことをすればするほど、
自分をごまかし続けることになり、どこかでパンクしてしまいます。
だから、よくない(と自分が思っている)感情を抑えるのではなく、
適度に感情を吐き出すことが、
私たちが健全に生きるためには必要不可欠です。
子どもの頃、泣くのをガマンしたときに
親から「泣かなかったね。えらいねー」と褒められた経験がある人は、
「泣くことはよくないこと」という思い込みにとらわれ、
無意識に感情を抑えるクセがついてしまっているかもしれません。
これが当たり前になると、
だんだんと「心の血行」が悪くなってしまい、
次第に、「心の冷え性」になります。
感情を抑え続けると、
感情に鈍感になり、感受性が鈍くなり、
いわゆる「心の冷たい人」になってしまうのです。
そうすると、
毎日が楽しくない、
すぐに他人に腹を立ててしまう、
人の幸せが心地悪い、
などど感じるようになります。
そんな「心の冷え性」になる前に、
最近、泣いていないなーという人は、
今度の休日にあなたなりの「泣ける作品」を見つけて、
思いきり泣いてみてください。
そして、泣きたいときが突然やってきたときのために、
自分の泣ける鉄板ネタとして、
「泣ける小説」「泣ける漫画」「泣ける映画」「泣ける音楽」など、
あなたの感情を揺さぶってくれる作品を見つけましょう!
あなたが想像する以上に、
心と身体が軽くなるのを体感することができるでしょう。