あなたは、サヌキとアワという言葉をご存じですか。
日本の古代文明では男性性をサヌキ、女性性をアワというように表現していたそうです。
日本語とは音に意味のある言語です。
サヌキ、アワと聞くだけで想像できるというような、なんとなくの意味を感じてしまえる感性を日本人は持っています。
それでは、それぞれの言葉には、どのような意味があるのでしょうか。
■サヌキとは?アワとは?
サヌキは「差」を「抜く」ことです。
すなわち、競争、経済発展、勝ち負け、数が多い方がよく、大きいほうがよく見える世界が大事ということです。
そして、アワは「泡」です。
包みこむ感じであり、ふわふわやわらかくて、優しくてあたたかで、大きく広がる感じです。
これが男性性であり、女性性の特徴です。
男性が男性性を持ち、女性は女性性を持っているというだけではなく、男性として生まれたならば、最低でも51パーセントは男性性を持っていて、女性として生まれたならば、同じく過半数はアワを持っているということです。
つまり、人はみな、サヌキの性もアワの性もどちらも持っているのです。
では、サヌキとアワは、どのようなものをもたらすのでしょうか。
■サヌキとアワがもたらすもの
20世紀は戦後の経済発展にしても、学歴社会にしても時代的に「サヌキな時代」だと感じている方が多いでしょう。
サヌキの大きな作り上げる力で、便利で整った世の中になりました。
しかし、後戻りできないくらいに環境まで壊して作り続けてしまいました。
女性の社会進出も多くなり、晩婚化や少子化が進みました。
健康も害し、心の病も増えました。
そのような中、やはりバランスをとろうとして自然に進むのでしょう。
草食系男子が増えたことや、学校に適応できないとされる不登校児や発達障害をもつ子供たちが増えたことは、あまりにもサヌキに傾きすぎた世の中をアワへとバランスをとるために起こるべくして起こっていることなのです。
そして、環境を破壊し続けることは、自らの命を縮めていることや、これ以上、ゴミにもならないものを作り続けていくことをやめなきゃいけないことを、とくに女性から気づき始めています。
それがアワであり、アワは命を育み、育てていく性です。
ですので、女性は命が続いていく方向性を自然と受けとめる能力が高いのです。
女性のあなたは、ご自分の中にはアワという性質が最低でも51パーセントあり、アワなら、限りなく100パーセントに増やしていけるのですから、それならアワを増やしていくほうが、効率がいいのです。
いかがでしたか。
女性であるあなたは、頑張ってもサヌキは49パーセントまでしか生かせません。
ちょっと頑張りすぎたと感じるときは、あなたの中のアワを感じてみては、いかがでしょうか。