歯は丈夫なようでも人体の一部であり、生きていれば徐々に変化していくものです。生まれたときには、綺麗な白い歯だったものが、食生活や喫煙習慣などの影響で色が変わっていきます。色がついてしまった歯は毎日の歯磨きでもとに戻ることはありません。なぜなら、色の原因となる成分が歯の表面にくっついて固まってしまうと、歯ブラシで擦ったところで落ちないからです。そういう状態で白い歯を取り戻したいならば、ホワイトニングをするしかありません。ホワイトニングにはいくつかの種類があります。歯科医院で行われるホワイトニングの場合には、過酸化水素などが配合されている薬剤を歯に塗ります。すると、過酸化水素が色素に反応して分解するので、色が消えて白くなります。薬剤を塗った後に、分解を促進するために光を照射する方法もあります。あと、短時間で白い歯を手に入れる方法として、白い樹脂を歯にコーティングする方法もあります。この方法ならば金歯や銀歯のあるところも白くできます。白い樹脂は、光を照射すると硬化するので薬剤による漂白よりも効果が早いです。ただ樹脂も日々の生活で黄ばんでいきますから、効果は数ヶ月くらいです。自宅で行うホワイトニングの場合には、薬剤を塗った後に透明なマウスピースを数時間程度装着して歯を漂白します。歯科医院での施術に比べて効果がでるまでに時間はかかりますが、続けていればより白い歯になれます。どちらのホワイトニングが良いのかは、歯の状態や効果が出るまで待てるかといったことで決めると良いでしょう。